
#098
Omija-cha오미자차
オミジャ茶(五味子茶)
飲み物辛さ 0/5
甘味・酸味・塩味・苦味・辛味の五つの味がするという五味子で淹れた赤いお茶。
歴史とエピソード
オミジャ(五味子)という名前は、ひと粒の実にいくつもの味が詰まっていることから来ています。憑虚閣李氏(ピンホガク・イシ)が著した生活百科『閨閤叢書(キュハプチョンソ)』は、皮と果肉は酸っぱくて甘く、種は苦くて辛くて塩辛いので五味子と呼ぶのだと説明しています。それでも最初に感じるのは、強い酸味です。山あいの谷にツルを伸ばして育つ五味子は秋に赤い実をつけ、秋夕(チュソク)のころに摘んで日に干して使います。中国の古い本草書にも朝鮮半島産の五味子は質がよいと記されていると言われるほど、早くから名の知られた産物でした。
五味子はお茶としてだけでなく、ファチェ(果物のポンチ)のベースとしても愛されてきました。昔のファチェは五味子の汁や果汁、はちみつ水を基本にしていて、五味子の汁にでんぷんをまぶしてゆでた蓮の花びらと松の実を浮かべた「佳蓮水正果(カリョンスジョングァ)」という飲み物も伝わっています。ピンク色のでんぷんのタシクのように韓菓に美しい色をつけるのにも使われ、『閨閤叢書』には五味子で酢を作り、紅花で赤く染める方法まで記されています。
お茶にするときは、干した実を水に入れてじっくり煮出すか、実を粉にしてお湯に溶かし、砂糖やはちみつを添えます。今では慶尚北道の聞慶(ムンギョン)や忠清北道の丹陽(タニャン)などでさかんに栽培されています。
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