
#010
Jeonbok-juk전복죽
アワビ粥
ご飯・お粥辛さ 0/5
アワビとごま油で炊いたなめらかなお粥。済州島で特によく食べられる。
歴史とエピソード
済州島(チェジュド)とアワビの縁はとても古いものです。済州・涯月(エウォル)の郭支(クァクチ)貝塚からはアワビと「アワビ半月刀」が出土しており、古代の耽羅(タムナ)は海を越えて近隣の国々と交易し、アワビを重要な交易品としていました。奈良県の平城宮跡から出土した木簡には「耽羅鰒六斤」という文字とともに、745年(天平17年)の年号が記されています。朝鮮時代にも干した済州のアワビは毎年朝廷に献上される大切な品で、王室の祭祀の膳や王の食膳に広く使われました。
アワビ粥(チョンボクチュク)は、済州の海女(ヘニョ)の暮らしとも深く結びついています。海女たちはアワビを「ピッ」と呼び、雌を「アムピッ」、雄を「スピッ」と呼び分けました。やわらかい雌はお粥に、こりこりした雄は刺身に向くとされています。アワビは深い海の岩に張りついているため、潜りの腕に優れた「上軍(サングン)」の海女だけが採ることができました。海女たちは出産後の養生の食事としてアワビ粥を食べ、今でも親が入院するとアワビ粥を作って届ける習わしが残っています。
済州式のアワビ粥は、本土のものと違って必ずアワビの肝を入れます。そのため肝の色が溶け出し、濃い黄緑色になるのが特徴です。
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