
#092
Hwajeon화전
ファジョン(花餅)
餅・デザート辛さ 0/5
もち米の生地を丸く焼き、花びらをのせた餅。
歴史とエピソード
ファジョン(花煎)は、その名のとおり「花を焼いた餅」です。旧暦3月3日のサムジンナル(三辰日)に野に出てツツジの花を摘み、もち米の生地に貼りつけて焼いて食べる風習は、高麗時代から続いていると考えられています。『朝鮮王朝実録』には、世祖(セジョ)の時代、身分の高い家の夫人たちがツツジの咲くころに嫁たちを集めて宴を開き、これを「煎花飲(チョンファウム)」と呼んだという記録があります。宮中でも三月三日に王妃を伴い、昌徳宮(チャンドックン)の後苑にある玉流川(オンニュチョン)のほとりでツツジのファジョンを焼いて食べたと伝えられています。
ファジョンには「花煎遊び(ファジョンノリ)」がつきものでした。ツツジが咲くころになると村の女性たちが景色のよい場所に集まってファジョンを焼き、歌や踊り、ツツジのしべを引っかけ合って引っ張る「花合戦」を楽しみました。家や嫁ぎ先の暮らしからひととき離れる、女性たちのお祭りだったのです。19世紀以降、嶺南(ヨンナム)地方の両班の村の女性たちは、その日の楽しさや嫁ぎ先での苦労を「花煎歌(ファジョンガ)」という歌に詠んで分かち合いました。この遊びは地域によって1960年代まで昔ながらの形で続きましたが、1970年代以降しだいに見られなくなりました。
ファジョンは春だけのものではありません。春はツツジや梨の花、夏はバラ、秋は黄色い菊をのせ、花がないときはセリやヨモギの葉、イワタケ、ナツメで花の形を作って飾りました。今でも蒸し餅の上を飾る「ウッキトック」として使われています。
変更履歴
コミュニティの投稿
読み込み中…