
#081
Gamja-jeon감자전
カムジャジョン(じゃがいもチヂミ)
チヂミ・揚げ物辛さ 0/5
すりおろしたじゃがいもを、もちっとカリッと焼いたチヂミ。江原道の料理として有名。
歴史とエピソード
カムジャジョンの主役であるじゃがいもは、朝鮮半島には比較的遅く伝わった作物です。『五洲衍文長箋散稿』には、1824年から1825年の間に関北(咸鏡道)地方へ初めて入ってきたと書かれています。清の国から朝鮮人参を採りにひそかに国境を越えてきた人々が植えて食べていたものが、畑に残って広まったという話も伝わっています。じゃがいもは数十年のうちに広く普及し、楊州・原州・鉄原などでは凶作の年にじゃがいもで飢えをしのいだと言われます。
とくに江原道のような山間地方では、じゃがいもは補助的な食料ではなく主食でした。1920年ごろには江原道のある農場がドイツの品種を取り入れて新しい品種を作り、焼畑農民もじゃがいもを植えて広めました。江原道の人々は、じゃがいもご飯、じゃがいものすいとん、じゃがいもの練り粥、じゃがいもの煮物、じゃがいものチヂミなど、さまざまな料理にして食べてきました。
じゃがいもは、昼がいちばん長い夏至のころに最盛期を迎えます。農民たちは、このころにじゃがいもがよく育ち収穫量も多いことを経験から知っていました。1980年代初めまでは秋を過ぎると市場からじゃがいもが消え、夏至のころに出回る新じゃが「夏至じゃがいも(ハジカムジャ)」を待ちわびたという回想もあります。
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