
#030
Haejang-guk해장국
ヘジャンクク(酔い覚ましスープ)
スープ・鍋辛さ 2/5
お酒を飲んだ翌日に胃をいたわるために食べるスープ。牛の血の塊・干し白菜・豆もやしなどを入れる。
歴史とエピソード
ヘジャンククの「ヘジャン」は、二日酔いを解くという意味の漢字語「解酲(ヘジョン)」から来ています。ただ、なじみの薄い「酲」より、腸を意味する「腸(チャン)」を思い浮かべやすい「ヘジャン」のほうが定着したと言われています。昔の中国語教本『老乞大(ノゴルデ)』に出てくる「醒酒湯(ソンジュタン)」をヘジャンククの原型とみる説もありますが、酔い覚ましのスープを指す中国語の単語にすぎないという反論もあります。
記録に残るもっとも贅沢な酔い覚ましスープは「暁鐘羹(ヒョジョンゲン)」です。崔永年(チェ・ヨンニョン)が1925年に出した『海東竹枝(ヘドンジュクチ)』によると、京畿道・広州(クァンジュ)の城内の人々は、白菜の芯、豆もやし、松茸、しいたけ、牛肉、ナマコ、アワビにテンジャン(味噌)を溶いて一日じゅう煮込みました。夜にその壺を布団で包んでソウルへ送ると、明け方の鐘が鳴るころ高官の屋敷に届き、まだ温かかったそうです。名前も「明け方の鐘のスープ」という意味です。
ヘジャンククは地方ごとに顔が違います。かつてのソウルでは、牛骨スープに味噌を溶き、豆もやしや白菜、大根を入れて煮てから牛の血の塊(ソンジ)を加えました。店が家々を回って味の落ちた味噌を買い集めて使ったため、ほろ苦さが特徴だったといいます。とくに清進洞(チョンジンドン)のものが有名でした。全州(チョンジュ)では豆もやしのクッパで、東海岸の蔚珍(ウルチン)では柔らかいイカを細切りにして冷水を注いだ冷たい麺で酔いを覚ましました。
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