
#005
Chungmu-gimbap충무김밥
チュンムキンパ
ご飯・お粥慶尚南道辛さ 2/5
ご飯だけを小さく巻いたキンパを、ピリ辛のイカ和えと大根キムチと一緒に食べる統営(トンヨン)の料理。
歴史とエピソード
チュンムキンパ(忠武キンパ)は、1945年の解放以降に生まれた料理と考えられています。「忠武(チュンム)」は慶尚南道・統営(トンヨン)の昔の地名です。由来には二つの話が伝わっています。一つは、漁に出る漁師たちの食事から生まれたという説です。夏の海では具を一緒に巻いたキンパがすぐに傷んでしまうため、海苔にはご飯だけを巻き、大根キムチなどのおかずは別に用意するようになったというものです。もう一つは、統営が近くの島々と釜山を結ぶ航路の拠点だったことに由来を求めます。昔の旅客船ターミナルで乗客に売っていたキンパが始まりだという説で、そのため「ペンモリ(船首)キンパ」とも呼ばれました。どちらの話も、夏に傷まないようご飯とおかずを分けたという点は共通しています。
添えるおかずは時代とともに変わりました。はじめは近くのカタクチイワシ漁場でよく獲れたイイダコやヒイカ、ムール貝などを味付けして竹串に連ね、キンパや大根キムチと一緒に売っていたと言われています。1970年代には統営近海でたくさん獲れたコウイカが主な具材になりました。海で体力を使う人たちの食べ物だったため、昔はキンパよりおかずのほうが多い「多くて、安くて、素朴な」料理だったそうです。
チュンムキンパが全国に知られたのは、1981年にソウル・汝矣島(ヨイド)で開かれた大規模な文化祭「国風81」の食べ物コンテストに出品され、報道で紹介されてからです。今では統営の海沿いにチュンムキンパ通りができるほど、統営を代表する料理になっています。
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